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野球ゲームTRPG

『FOR REAL』感想

見ました。

以下ネタバレ感想。
虚カスの感想なので不快に思う表現があるかもしれない。

『FOR REAL』は、横浜DeNAベイスターズの2018年の活躍をまとめたドキュメンタリー映画
この映画はベイスターズの楽しい部分ではなく、「負」の部分を中心に取り上げられており、終始重く、苦しい空気が続く。

横浜ベイスターズの2018年シーズンは4位。
クライマックス出場まで1.5ゲーム差と非常に悔しい順位でシーズンを終えている。
そのため、インタビューで選手が口にする「あのとき勝っていれば」のセリフが観る者に重くのしかかってくる。
映画は印象的な音楽とともにターニングポイントとなる試合をピックアップし、その試合の映像の他、裏側…選手のロッカールームや、監督コーチ陣のミーティングを取り上げるという構成で、シーズン序盤こそ軽快な滑り出しを見せ、明るい雰囲気のベイスターズが、終盤に進むに連れ負けが増え、どんどんと重くなる空気になんとも言えない胸のざわめきを感じる。

映画がはじまってすぐ、今シーズン最大のライバルだったであろう巨人のCSを決定づけた試合映像をのせてきたのには驚いた。
3割30本100打点を決めた岡本の映像、最終戦にリリーフ登板し圧倒的な力を見せつけた菅野の投球と試合を終えたあとの笑顔…あんなののせて喜ぶの巨人ファンしかいねーだろと思うが、この映像が対比となり、シーズンの悔しさを蘇らせるスパイスになっている。
これも「リアル」を表現するためだろう。

映画は終盤、来シーズンに向けての希望を覗かせる形で終了するが、この映画を見て巨人ファンではあるはずの自分が「来年のラミレスベイスターズが楽しみ」と思ってしまった。
シーズンの悔しさを、辛さを蘇らせる映画ではあるが、観るものを鼓舞させる力を持つ映画だ。

このとおり、ベイスターズの試合と裏側に特化したないようなので、完全にDeファン向けの映画ですが、巨人ファンの自分が見ても十分楽しめました。
今年のクオリティと同等なら、去年の映画も見たいとまで思わせるほど、演出面、音楽ともに上質でした。
野球が好きで、ベイスターズに嫌な感情を持っていない人なら十分楽しめる内容になっているとおもいます。
ただ、上映映画館が神奈川に固まってるのが惜しい…(当然だが)


あとどうでもいい感想を言うと、この映画で筒香の高感度が爆上がりしました。
キャプテンとして完成されすぎてる。
来シーズン終了後にメジャーリーグへの挑戦を示唆していましたが、この人が抜ける穴はめちゃくちゃ大きいんじゃないかしら…。


横浜DeNAベイスターズ FOR REAL 必ず戻ると誓った、あの舞台へ 2017 ドキュメンタリー 初回限定版

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熱き星たちよ (2018ヴァージョン・Main Mix)

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